ボーカルをミックスするには?|歌ってみたのミックス方法

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目次

ボーカルのミックス

レコーディングイメージ

ボーカルのミックスのコツは録音から始まると思いましょう。

なぜなら、録音の音がきれいに録れてないとそれ以上の音質にすることは無理です。きれいな録音があってはじめてミックスがきれいになりますので、手間のかかる事が多いですが作品を作るという事はそういう事なので、がんばってきれいに録音しましょう。

よくある録音の注意点と解決法を紹介します!

録音時の具体的な注意点
  1. 部屋の残響音
  2. 足でリズムを取った音
  3. エアコンや扇風機などの送風音
  4. 歌う時にマイクに吹きつく息の音
注意点解決法
  1. カーテンや毛布などを吸音材にして録音する
  2. 絨毯の上で録音する。マイクスタンドの足に対策
  3. 録音時は切る
  4. ポップガードを設置する

1.の残響音はミックス時にディレイやリバーブを設定するときに非常に響きを加えにくくなりますので、特に注意してください。

この記事を読むことでボーカルミックスへの考え方が伝われば幸いです。

ボーカルミックスのコツ

ミックスをする上でコツ?というと色々あるなかで、私がおすすめするやり方になりますのでご了承お願いいたします。

ではいきましょう!

ゲインステージングをやってみよう!

これ以外にやってない方多いと思います、ゲインステージングというとゲインを稼げばいいのか?

というとそれは少し違いまして、”処理をしていく上での余幅を程よく残しつつ、音量を適量にしましょう。”というのがわかりやすいと思います。

ミックスを例えると、コップに水を入れて味付けをすると考えてください。

水が200ml入るコップに180mlの水を入れました。そこへシロップを20mlいれたらコップはもあふれそうになってますよね。

このシロップが音に味付けをしていく上でのエフェクトだったりしていくとあふれた時点で音割れのノイズが発生します。

そこのスペースは確保しましょうという事です。この余幅をヘッドルームと言います。(厳密にはもっといろいろ解説がありますが簡単に説明しています。)

逆に音量が小さすぎてもエフェクトが反応しない、水の量が少なすぎて、シロップの味しかしなくて美味くないという結果になるので、そこそこの音量にしましょう。

という作業になります。大きすぎず小さすぎずを責めましょう!

VUメーターを使ってゲインステージングしてみよう!

VUメーターイメージ

VUメーターの詳しい話はまたの記事で書こうと思いますので割愛させていただきます。

具体的にボーカルのミックスでどう使っているかを解説します。

プロのオーディオエンジニアが推奨するヘッドルームは -18dBFSと言われています。

VUメーターの設定でヘッドルームの設定があると思いますので、-18dBFSに設定してください。

VUメーターの0の位置が-18dBFSになります。そこへ音量のピークを合わせるようにしましょう。トラックのピークが気になるところで調節してください。

-18dBFSが必ずしも良いというわけではないですが、初心者の頃はそれでやってみることがミックスを理解していくことにつながると思います。

慣れてきたら少し変えてやってみたりしてみると-18dBFSにする意味もわかってくると思います。固定観念に捉われずに色々試すことに意味があると思います。

カラオケの音量調節をしましょう

カラオケの音量がピークギリギリまで上がっている場合はよくあります。

VUメーターの0(-18dBFS)に合わせてください。下げることでヘッドルームを確保しましょう。

ボーカルと被る音域をEQやマルチバンドコンプレッサーなどで抑えると馴染みが良くなります。

最近だとダイナミックEQというEQとコンプが合体したような便利な物もあります。狙った音域にコンプをかけるような便利なものがあります。

フェーダーオートメーションを描いてみよう

フェーダーイメージ

ゲインステージングができたら、フェーダーオートメーションを描きましょう。

この作業は結構根気が要りますが、使用しているDAWソフトによってやり方も変わると思うので解説は割愛します。

ここで手を抜くと後のコンプレッサーの処理に影響がでてきますので、がんばって描きましょう。

基本は大きすぎる音は下げて、小さくて聞き取り辛いところは上げます。

この時ノイズも大きくなりますのでやる前のトラックと聞き比べれるようにトラックを別トラックにコピーしておき聞き比べながら調節すると良いです。

あまり極端にやると不自然になりますので、曲調、歌い方など加味しながら調節するようにしましょう。

ノイズの除去

歌が始まるまでの歌わない所を除去していきます。除去したらフェードインフェードアウトの処理をします。ブレスなどはノイズにするか歌の曲調的にあった方がいい場合もありますので曲を考えて削除するか残すかを決めます。

歌いだしのフェードインあまりぎりぎりを責める必要はありません。臨機応変に処理しましょう。

フェードインフェードアウトの処理はめんどくさがらずに!

コンプレッサーで音量を整える

コンプレッサーで音量のばらつきを整えます。

ボーカルにはVCA、FET、Opticalタイプのコンプレッサーがおすすめです。

詳しくは別の記事で解説していますのでご覧ください。

ボーカルミックステクニック

私が良く使う方法をいくつか紹介したいと思います。

ボーカルEQ設定の考え方

SSLEQイメージ

歌を聴いてもらうにはボーカルが主に聞こえやすいように処理するのが基本です。

ミックスの手順的にはバックのカラオケのミックスをしてボーカルのミックスに取り掛かるという流れです。例外もありますが基本ボーカル先のミックスはしていないです。

こういう記事をみて具体例を記載したいのですが、音源によって数値を特定させることが難しいので、考え方を覚えてもらって実際の音源に当てはめていくというのが、最短距離であると思っています。

数値的な正解があるものではないという事です。

カラオケに合わせて調節することが大事ですので、オケと合わせて流しながら調節しましょう。エフェクトの聞き具合を確かめる場合は単体と混ぜた場合を聞き比べるようにしましょう。

声や楽器には美味しい帯域が存在します。ベースやギターを比べると美味しい帯域が変わるように、歌い手の声質で美味しい帯域も微妙に変わっていきます。

低域・中域・高域とわけておいしいところをEQで探りましょう。美味しい帯域をブースト(上げる)するのも良いですが、美味しい帯域の前後付近を削るのもありです。

EQは掛けすぎると位相がずれてしまう事があるので、ブーストばかりでなくカットするほうがうまくまとまる場合が多いです。

カットすることで音量が下がってしまったら、音量を上げればよいだけですので、そっちのほうが自然にまとまる場合が多いです。色々試して自分の方法を確立させましょう!

がんがんに歪んだロック調の曲でボーカルを際立たせる方法

歪系イメージ

バックの音楽ががんがんに歪んでてボーカルが埋もれてしまうってことあると思います。そんなときのおすすめ方法を紹介します。

ボーカルトラックをコピーして、オーバードライブ系(お好みの物)エフェクトで歪ませます。メインのトラックに歪を調節したトラックの音量を徐々に上げてきかぶせていきます。

そうすることで歌に膜が張ったようになって、音が前に出てくるようになると思います。歪ませたトラックの音量が出すぎないちょうど良いところでとめましょう。少々歪んだ声が聞こえてるぐらいが丁度よいかもしれません。

私がミックスしたものがyoutubeにありますのでリンクしておきます。一度ご視聴ください。

空間系エフェクトの設定

1.ディレイ

ディレイはやまびこ効果のエフェクターです。ミックス量を増やしすぎるとそのあとのフレーズにかぶってしまって音が濁ってしまう場合がありますので、曲に合わせてディレイタイムとフィードバック量を調節して、掛けすぎに注意して使うようにしましょう。

トラックごと(Aメロ、Bメロとサビ)に違うディレイを使うのもありです。ミックス量はフェーダーボリュームのようにオートメーションさせてみたりするのも一つの手法です。バラードでここは壮大な雰囲気をと思ったらミックス量を増やして大げさに掛けたりするのも試してみてください。

ディレイタイムの計算などは別記事で記載していますのでそちらをご覧ください。

2.リバーブ

リバーブは残響音をシミュレートするエフェクトです。小さいスタジオから大聖堂で歌ってる響きを出してみたり色々な雰囲気を出すことが可能です。

最終まとめたバスに掛けたりするのが基本ですが、露骨の響かせるよりヘッドホンで聞くと響いてるぐらいの方が、聞きやすく、掛けすぎることで音がうねって聞こえずらくなる事もありますので掛けすぎに注意しましょう。

リバーブは音を響かせる用途と、音の隙間を埋めて高音域にツヤを出すというようなイメージで使うと良いと思います。

音全体にリバーブ音で膜を張るようなイメージがわかりやすいと思います。

ミックスの最後に

ミックスのマスターチャンネルで、コンプやEQを差し込みます。そこで全体的な音質をまとめるようなイメージで掛けてあげると音のまとまりがでてきます。

画像の加工などでも最終表面に透かした薄い色をかぶせたりするようなイメージですね。

くりかえしになりますが膜をはるような?ボーカルとカラオケの音源同士を馴染ませるような作業をした方が良いと思います。

まとめ

ボーカルのミックスは、きれいな録音から始まります。

  • ミックスを始める前にVUメーターを使ってゲインステージングをしましょう。
  • カラオケのゲインステージングをしましょう
  • フェーダーオートメーションでボーカルの音量を整えましょう。
  • 最終コンプレッサーで音量を整えましょう。
  • 歪んだ曲調には、ボーカルにも歪を加えてあげるとボーカルも浮き出てきます。
  • ディレイ、リバーブで空間系を演出しましょう。
  • ボーカルの調節が終わったら、カラオケとボーカルを馴染ませる処理をしましょう。

箇条書きでまとめましたが、質問等あればコメント欄でどうぞ。

今回はここまでです。ありがとうございました。ではまたっ!

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