プロのCDを聴いているとギターの音が浮いて聴こえてくる、壁のようなギターサウンドを感じたことがあると思います。
こんにちは、ギター歴30年A24(@a24guitarblog)です。
自分の音はなにか薄っぺらいなーと悩むことがあると思います。
- いつも聴いてる立体感のない音
- 分厚い壁のようなギターサウンドはどーやったら良いの?
- 音に厚みを出したい!
この記事でこんな悩みを解決できれば幸いです。
音に立体感を出すには
ダブリングというテクニックを使います。やり方は色々あるのですが、
1番簡単なやり方を3ステップで解説します!
録音したデータトラックをコピーして、もう一つ同じ音源のトラックを作成します。
元のトラックをコピーして、元のトラックのパンを左に、コピーしたトラックを新しいトラックに貼り付け右にパンを振ります。
パンはL80% R80% 程度で、お好みで調節しましょう。
Rに振った音を10msecほどずらしてみましょう 前後どちらでも良いです。
試聴してみてください!立体的なギターの音が完成したと思います。
今はダブリング効果を簡単な設定でできるVSTプラグインなどはたくさん出ています。
お持ちの方も多いディレイで効果を出す方法もご紹介します。
ディレイをショートディレイで10msecほどで、フィードバック量は1でミックス量は聞いて調節してください。
自分はちょっとエフェクト感出るので、そこを狙ってるなら良いのですが、音に厚みを出すならトラックを増やしてコピーしてずらすか、もう1テイク録音するのをおすすめします。
音を広げるとは?
音を広げるという概念は2次元的、3次元的に考えると理解しやすいです。
現実空間で音の鳴る感じを意識してみてください。
音のイメージが上にある場合
音域の高低で調節しましょう高い音域は上の方に低い音域は下の方に感じます。
左右に広がりを出したい場合
パンで左右に振り分けましょう。音が広がり真ん中にもスペースが出来上がります。
奥行きを演出したい!場合
ディレイやリバーブを使って奥行きを出しましょう
残響音に低音成分があると音が濁る原因になりますので
残響音トラックにEQで、ハイパスフィルターを掛けると良いでしょう。
この3つをイメージすると、さらに音に広がりを与えられると思います。
なぜこうなるのか?を解説します。
同じ音をステレオにしたところでまったく同じ音が左右からなっている場合音はモノラルになってしまいます。音像は中心に出来上がります。
モノラル音源を用意しました。↓
センターで音がごちゃごちゃしている感じですね。
例えばギターの音を左右に広げるとセンターにスペースができるのでボーカルやドラムの抜けも良くなります。
時間軸をずらすことで、左右の音にズレが生じて人間の耳にはずれて聴こえてくることでステレオ感を感じるようになるということです。
同じフレーズを 2トラックに別々に録音して音を左右に振ってみるやり方もあります。
時間軸をずらすことなくステレオ感ある音像になると思います。完璧に全て同じように弾くのはけっこう神技になります。
上記の音源をステレオの音源で用意しました。試聴してみてください。↓
ステレオになることで一気に音に立体感が出てきたと思います。
人間がずれていると思うタイム感は20msecぐらいまでです。過度にずらすとただズレた音になってしまうので気をつけましょう。
後なんでもダブリングするのもナンセンスです。ファンクなカッティングにダブリングをかけても違いますし、あえて使うのもありです。なんでもそうですが諸刃の剣なので使い所には注意しましょう。
まとめ
音にステレオ感をだすテクニックの一つをダブリングといいます。
1つのトラックをコピーして音を左右に振り片方の音を10msec程、時間軸をずらす事でステレオ感が生まれます。
同じフレーズを2回別々のトラックに録音して左右に音を振ることでステレオ感がでます。(演奏に微妙なずれが生じる為)
ボーカルにも使う事でエフェクティブな演出ができます。
他の楽器にも色々試してみると、新しい発見があると思います。
他に質問等や気になることがありましたらコメント欄で受付けています。答えられることはがんばって答えられるように日々精進しております。
今回はここまでです。ではまたっ!
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