こんにちは、ギター歴30年A24(@a24guitarblog)です。
この記事はディレイエフェクターの使い方を簡単に解説しています。
今回はディレイはかけ過ぎ注意!
今回の記事はこんな方におすすめです。
・ディレイとは?
・ディレイタイムの計算の仕方
・どういう風に使えばよいか?
ディレイとは?
ディレイは、空間をシミュレートするエフェクターの事。
ギターエフェクターの一種で、音が反響する時間を調整することで、音を変化させる効果があります。
エフェクターの中でも最も基本的な効果の1つであり、様々な楽器、音楽ジャンルで使用されています。
アナログとデジタルがあり、アナログタイプは、回路内の電子部品によって反響を生み出すため、ウォームでナチュラルなサウンドが特徴。
デジタルタイプは、マイクロプロセッサによって反響を生み出すため、事細かな設定が可能で、アナログ感をだしたりもできたりとても有能でクリアな音質が特徴です。
また、ディレイには、タップテンポ機能が搭載されたものもあります。これにより、演奏中にタップすることで、反響時間を瞬時にリズム合わせて変更することができます。
ディレイは、単体で使用するだけでなく、他のエフェクターと組み合わせて使用します。
例えば、リバーブと組み合わせる事でより深い音響空間を演出することができます。
ディレイタイムの計算の仕方
ディレイはmsecという、時間の単位を使用しています。
1msec(1ミリ秒)は1/1000秒
曲で使う場合は、テンポに合わせるのが基本的な使い方です。
まずディレイタイムの計算式を覚えましょう!
ディレイタイムの公式は
DLAYTIME = X ÷ Y x A x B
X = 1分間の秒数
Y = 曲のBPM♩(四分音符)
A = 響音の音符
B = msecに調節
ディレイタイム = 60 ÷ 120 × A × 1000
※Aはリピート音の音符で数値を決めます。
リピート音符 | Aに入る数値 |
4分音符 | 1 |
8分音符 | 0.5 |
16分音符 | 0.25 |
3連四分 | 0.66 |
A = 1 : 4分音符♩
A = 0.5 : 8分音符♪
A = 0.25 : 16分音符♬
響きの間隔を決める物です。
Aの数値はどのように算出しているか簡単に解説します。
1小節を基準に
4分音符 4つで 4拍 / 4音 で 1
8分音符 8つで 4拍 ÷ 8音 で 0.5
16分音符 16で 4泊 ÷ 16音 で 0.25
という計算で算出できます
3連の場合 1拍で3連8分を3音鳴らすので
3連8分 12で 4泊 ÷ 12音 で 0.33
3連四分は 音数が半分なので 掛ける2 で 0.66 になります。
ややこしいですが、落ち着いて計算しましょう。
BPM = 120 で8分で響かせるなら
60÷120×0.5×1000=250
>> 250msecで8分のディレイタイムになります。
BPM = 120 で4分で響かせるなら
60÷120×1×1000=500
>> 500msecで4分のディレイタイムになります。
※付点音符は上記の計算結果に1.5をかけると算出できます。
後はフィードバックを聴きながらフィードバックレベルを設定し、原音に対してどれだけ混ぜ込むかMIXレベルを決めましょう。
フィードバックとミックス量は設定を慎重にやりましょう。
A24の弾いたギターでDEMOサウンドを作ってみました。
DELAY OFF と ON のサウンドをお聞きください。
DELAYが掛るだけですごく雰囲気変わりますよね。追いかけてきた音がフレーズになっててトリッキーな感じなのでこの知ってる人には知ってるフレーズでやってみました。
ディレイタイムを設定する際には、楽曲のテンポやリズム、演奏する楽器や音楽のジャンルによっても変わることがあるため、音楽に合わせて微調整することに気を付けましょう。
ディレイタイムの設定方法は、使用するエフェクターによって異なるため、取扱説明書を確認するようにしましょう。
おすすめのディレイペダル!
空間系には定評のあるTC electronic の FLASHBACK2 DELAY 品質の良さ機能面の充実さどれも満点です!
何といってもTonePrint機能が最強です。無料のスマホアプリ、TonePrintAppで世界中のギタリストが作成したTonePrintにアクセス使用できます。スマホをピックアップにかざしデータ送信ギターシールドからディレイ本体にデータが送られます。
アプリで音質の調節も可能、使い勝手も最強ですね!
- TonePrint機能を搭載し、著名アーティストTonePrintをインポート可能
- TonePrint Editorにより高度なパラメーター編集が可能
- Sub’n’up Octaverをベースとした新しいクリスタルディレイアルゴリズム
- 一から再設計されたアナログ、テープディレイアルゴリズム
- 足元の表現力を高めるMASH機能
- ルーパー機能
- ステレオ入出力
- アナログ-ドライ-スルー設計
- OFF時に原音を損なわないトゥルーバイパス設計
- バッファードバイパスへ切り替え可能
ディレイは掛けすぎない!
ディレイを掛けると上手く弾けている ” 気 ” がします。もちろん上手く弾けてる方もいると思います。
そこを強調した訳を解説したいと思います。
ディレイの残響音が語尾の音程を誤魔化したりしてしまう。よって上手く弾けてる感覚になってしまう。
カラオケでもエコーを掛けすぎて、音程がずれても誤魔化せてしまい歌がうまくなったように錯覚してしまいます。
ディレイのフィードバック量が多すぎると、音が濁ってしまうので注意が必要です。
掛けすぎるとカラオケのエコーのように逆に安っぽくなるものです。
そういう演出で掛ける場合は別ですが。
音が奥に引っ込んでしまう、音が広がる分奥に引っ込んだ印象になります。
かすかに残響が聞こえる程度が良いでしょう。
ディレイを掛けすぎると、音が混ざりすぎて不快に聞こえ、リズム感が狂ってしまい、フィードバックが発生してノイズが発生することがあります。
適切な設定を行うことが重要で、音楽の表現を優先することが大切になります。
効果的な使い方!
ギターソロなどの場合、弾く音数が多い速弾きフレーズの場合は、余り掛けない方が良いです。
残響音がフレーズの邪魔をしますので。粒立ちが悪くなります。
メロディアスに聴かせるフレーズなら、気のすむほど掛けるのもありですね。
よく付点四分のディレイタイムで薄く欠ける場合があります。フィードバックはごくわずかで薄めの設定で、1~3回響き聞こえる程度で掛けると気持ち良いディレイ具合になります。
反復回数がある程、音量が下がっていくので3回聞かせたいなら5回ぐらいの設定にしたり、耳で聞いた感じを大事に数字にとらわれず設定してください。
ディレイエフェクトの種類
- 1.リバースディレイ
-
原音を反転させたものを響かせてサイケデリックな雰囲気を出したりします。
- 2.ロングディレイ
-
極端に長いディレイ設定にして、空間の壮大さを演出したりします。
- 3.ショートディレイ
-
30msec以下のディレイタイムで、1回のフィードバックで人間の耳では2つの音には聞こえない時間間隔なのでかすかにずれて聞こえるので音に厚みが出る。
- 4.ピンポンディレイ
-
ディレイ音が左右に飛び交ってるステレオディレイエフェクト。ステレオは必須です。
- 5.モジュレーションディレイ
-
コーラスやフランジャーも原理はディレイから作られています。あえてディレイでモジュレーションエフェクト的に使う事で個性をだしたりします。
プロのギター演奏でエフェクティブなものを色々聞いてディレイ音に耳を傾けて研究してください。
プロの気になるサウンドをまねてみるのが良いと思います。色々試してみましょう!
今回のまとめ
ディレイとは空間をシミュレートするエフェクターの事。
アナログとデジタルのものがある。
ディレイはmsec(1/1000秒)という、時間の単位を使用しています。
曲のBPMが120の場合のディレイタイムの計算式
ディレイタイム = 60 ÷ 120 × A × 1000
ディレイタイム公式 X ÷ Y x A x B
X = 1分間の秒数 Y = 曲のBPM♩(四分音符)
A = 響音の音符、B = msecに調節
付点音符の場合は上記の計算結果に1.5を掛けてください。
※Aは残響の音符で数値が変わります
A = 1 (4分音符♩) A = 0.5 (8分音符♪) A= 0.25 (16分音符♬)
三連四分音符の場合は0.66をAに代入してください。
ディレイは掛けすぎない、かすかに聞こえているぐらいがちょうど良いです。
効果音的に特殊に使う場合もあります。
エフェクトは大体諸刃の剣です。程よく掛けるもあり、効果音的にかけるのもありで上手く聴かせてギターを楽しみましょう♪
ではまたっ!
思い描いて見てください。壮大な空間で自分のフレーズが鳴り響いてる感じを!
その感じを出すにはディレイは最適なエフェクターです!